平山HDの3Qの決算が出ました。
これから書くことは、市場から全く注目されず、会社も上方修正を出さないただの愚痴です。

平山HDは製造請負・派遣事業のためコロナの影響により、受注減で売上が落ちるのではと危惧されているため、4月、5月の全体的なリバウンドでもあまり戻ってません。

とはいえ平山HDの事業は下記決算短信記載のように、医療(テルモ)食品(まいばすけっと)の請負が50%のため、コロナの影響は受けにくいPFでした。

コメ2

そして今回3Qの決算数値は赤字部分

利益


2Qよりは多少落ちてますが、コロナの影響をほぼ感じない内容でした。
3Q時点の業績進捗率は売上高は72.8%、営業利益は127.2%、経常利益は140.6%


情報開示


ここから愚痴が始まります。
まぁふつうだすよね。上方修正。
この会社は注目されたいと思ってないのかな。

ダメ男を好きになってしまった女の気持ちです。
なんでこんなに人気もなくて株価も上がらないのに切れない。
この男の将来性を見込んで好きになってしまって結果尽くす女状態です。

まずこのPLを見てほしいんです。


無題


特別損失から説明します。

■特別損失
2年前にfun to funという食品を中心とした派遣業をやってる会社を買収しました。
その会社が、今のところどう考えてもお荷物君なわけです。

というのも
①買収後、funtofunの業績が良くない。
②監査法人より、減損あるよと言われ焦ったfuntofun管理部長が独断で粉飾に近い契約を結んで売上のかさましを行う。
③決算発表直前に監査から指摘が入り、調査。約2か月決算発表先延ばし。株価爆下げ。
その調査費用 83,234千円
④ごめんなさいIRリリース。大事に至らないと分かり、株価元に戻る。
⑤さらにfuntofunで取引先の倒産発覚。債権回収できない。その額134,801千円
⑥⑤および業績の低調により、実際の実力より多く買収額を払ってたのれん代
減損損失296,459千円

この一連の流れで、トータル約5億の特別損失を今期計上

普通時価総額33億の会社5億の特損だしたら下方修正必須ですが、出ません。
なぜなら特別利益があるからです。

■特別利益

消費税等簡易課税差額収入 538,842千円

平山HDは2年前にHD化し、その時からこれが計上されてます。
消費税を税抜経理方式にしており、税額を概算で計上しているので、実際の納付額とは一致しません。
納付額と仮でいれていた計上分の方が圧倒的に多いのでその差額分が特別利益で計上されます
なぜこんなに多いのかは不明です。
仮で入れていた計上分はコストのマイナスになる訳で、本来は営業利益の部分で見せればいいのにと思うのですが、専門でないのでわかりません。

ということで、この収入は、この形式をとる以上、一度限りではなく、毎期発生するわけです。
むしろ売上が伸びるにつれ増えます。

以上をみるとこの会社は
特損がなかったら、3Q時点で経常利益4億2千万+5億3千万=税前9億5千万の利益を生み出していることになります。
(減損による今期の減価償却費減はこの際考慮しません。)

この会社は時価総額35億ですから、約10億を1年で生み出す会社が35億の価値しかないわけです。

kabutanにも取り上げられずtwitterでもつぶやかれず出来高も激低だし、社名も社長の苗字だし、どうなってるんでしょう。

今後注目されるときは来るのでしょうか。
ダメな女はいつか彼が日の目を浴びるときが来ると信じて待ち続けます。。。