僕はまだリーマンショックを経験していない
不況時にどんな株価を買うべきか?
チャンスはヤマのように転がっている。

パフォーマンスの観点で考えるなら、
「景気が好転して相場が上昇した際に最も株価が上がる株」を買うだろう。

今回のショックで、業績にヒットする直撃を受け
株価が地に落ちた銘柄には、その可能性があると思う。

となると、観光関連株、イベント系企業は候補に挙がってくると思う。
ということで前から気になっていたベルトラの企業分析をしてみる。
以下に注意しながら分析してみた。

①不況による倒産可能性
②コロナショックの影響のタイミングの見極め

ベルトラは、旅行サービス会社。
海外・国内の現地体験型オプショナルツアーに特化したオンライン予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」の運営を行っている。

コロナが起きる前は業績は絶好調で、上方修正もだしている。

ベルトラ業績


ただ今回のコロナショックをうけて、今期の業績を未定。
https://monex.ifis.co.jp/index.php?sa=discloseDetail&rid=20200323482262&pid=140120200323482262

また、財務基盤確保のため役員報酬も一部返上としている。

個人が発信できるこの時代に体験型ツアーは、今後も間違いなく需要があり
通常の旅行にはないスペシャルの経験を提供するという点において企業価値は
非常に高いと思う。

だが外部要因によって強烈な赤字転落となるだろう。
コロナが世界的に終焉した暁には、みな旅行を欲し特需となるような気もする。

ただし、それがいつ終焉するのか。そこを見極めなければいけない。
そして、それまでに会社の体力が持つのか。

ベルトラのBS



現金40億 未収金13億 手元流動資産は53億
それに対し、負債

資産


未払金18億、短期借入2億
前受金16億
(すべてキャンセルとなった場合全て返金と想定)
合計36億

負債


差引 17億円
となり手元運営資金は20億前後となるだろう。
また借入が少ないので、D/Eレシオの観点から
考えても借入はまた10億以上はできるだろう。

企業販管費は、下記の通りだった。

販管費

合計22億。
もし仮に1年間ここから全くの収益が立たない場合、1年で底をつく。
営業活動をする前提なので、この試算からもうあと半年以上は持つとは思う。

1年半以内にコロナの影響が収まり、株価がここからさらに下がっていたとしたら
購入の検討をしてもいいかなと思った。

ではどの程度の株価水準が適当なのか。

19年12月期のEPSは18.2円
現段階のPERで21倍PBRは5.49倍

ファンダメンタルの観点で考えると
現在400円なので、200円くらいまでいったら買いかなと思う。
まだ下値余地はかなりありそうだ。
ということで、ベルトラは今後株価の様子を見るという結論に至ったのであります。


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